カワイ出版から「ステファン・ヘラー ピアノ曲集 I」が発売になりました。
ステファン・ヘラー ピアノ曲集 I カワイ出版 販売価格1944円
カワイ出版
ステファン・ヘラー ピアノ曲集 I 【楽譜】
作曲:ステファン・ヘラー
校訂:上田泰史
菊倍判/64頁
グレード:初~中級
ISBN 978-4-7609-0631-4
リストと同じハンガリーの出身で、シューマンからビゼーの時代にかけて活躍した作曲家Stephen Hellerによるピアノ曲集。感傷的で純粋な詩情、豊かな旋律、歌曲に対する造詣の深さ、ピアノの機能性を熟知した技法等が彼の作品の優れた特長です。本曲集では、数多ある作品から極易しめの小品を順序良く選曲していますので、無理なく楽しめます。
『フレージングの技法-全長短調による24の練習曲』作品16より
1 第3番 カンツォネッタ
『リリー嬢のためのピアノ前奏曲集』作品119より
2 第4番 (十分に遅く)
3 第14番 (快活に、生き生きと)
4 第21番 (動きをつけて)
5 第30番 (快活に、しかし過度にならずに)
『子どもの情景 』作品124より
6 第1番 (アンダンティーノ、極めて表情豊に)
7 第3番 (十分快活に)
8 第6番 (アンダンテ、ほとんどアレグレットのように)
『ピアノのためのソナチネ-大家のソナタの予備的学習』作品146
9 第1楽章 (序奏-アレグロ・ノン・トロッポ)
10 第2楽章 (アンダンティーノ)
11 第3楽章 (スケルツォ)
12 第4楽章 (メヌエット)
13 第5楽章 (フィナーレ)
『ワルツ集 』作品145より
14 第1番 (中庸なテンポで)
『フレージングの技法-全長短調による24の練習曲』作品16より
15 第15番 アルバムの一葉
16 Fr.シューベルトの歌曲「粉ひき職人と小川」,ピアノ用編曲
<はじめに>
ステファン・ヘラー (1813 ~1888) はフランツ・リスト (1811~1886) と同じくハンガリー出身の音楽家です。若くしてオーストリアとドイツで学び、ピアノ文化が花の盛りを迎えていた1830年代後半にパリに移住して名声を得ました。ピアノによる表現の可能性を開拓しようと名手たちが火花を散らしていた当時、ヘラーは技巧探求には熱を上げずに詩的な表現の探求を目指します。
こうした創作態度へと彼を導いた背景の一つには、盟友シューマンの存在があります。シューマンは『子どものためのアルバム』作品68の巻末に付けた学習者への助言で「平易な作品を上手に、表現豊かに演奏しなさい。それは難しい作品を平凡に演奏するより良いことです」と述べています。ピアノが多くの市民に広まりつつあった当時、ヘラーは難しい演奏会用の作品のみならず、易しくかつ独自の詩情を湛えた作品を提供しようとしたのです。
本曲集では、これまで日本で出版されてこなかった作品を中心に初級~中級の難易度の6作品を選び、そこから16曲を収録しました。生前「現代のピアノの詩人」と称えられたヘラーの魅力は21世紀の私たちにはどのように感じられるでしょうか。ドイツとフランスの架け橋となったヘラーの魅力を一つでも見つけて頂けたなら校訂者としてこの上ない幸いです。
上田泰史
ステファン・ヘラー ピアノ曲集 I カワイ出版 販売価格1944円
カワイ出版
ステファン・ヘラー ピアノ曲集 I 【楽譜】
作曲:ステファン・ヘラー
校訂:上田泰史
菊倍判/64頁
グレード:初~中級
ISBN 978-4-7609-0631-4
リストと同じハンガリーの出身で、シューマンからビゼーの時代にかけて活躍した作曲家Stephen Hellerによるピアノ曲集。感傷的で純粋な詩情、豊かな旋律、歌曲に対する造詣の深さ、ピアノの機能性を熟知した技法等が彼の作品の優れた特長です。本曲集では、数多ある作品から極易しめの小品を順序良く選曲していますので、無理なく楽しめます。
『フレージングの技法-全長短調による24の練習曲』作品16より
1 第3番 カンツォネッタ
『リリー嬢のためのピアノ前奏曲集』作品119より
2 第4番 (十分に遅く)
3 第14番 (快活に、生き生きと)
4 第21番 (動きをつけて)
5 第30番 (快活に、しかし過度にならずに)
『子どもの情景 』作品124より
6 第1番 (アンダンティーノ、極めて表情豊に)
7 第3番 (十分快活に)
8 第6番 (アンダンテ、ほとんどアレグレットのように)
『ピアノのためのソナチネ-大家のソナタの予備的学習』作品146
9 第1楽章 (序奏-アレグロ・ノン・トロッポ)
10 第2楽章 (アンダンティーノ)
11 第3楽章 (スケルツォ)
12 第4楽章 (メヌエット)
13 第5楽章 (フィナーレ)
『ワルツ集 』作品145より
14 第1番 (中庸なテンポで)
『フレージングの技法-全長短調による24の練習曲』作品16より
15 第15番 アルバムの一葉
16 Fr.シューベルトの歌曲「粉ひき職人と小川」,ピアノ用編曲
<はじめに>
ステファン・ヘラー (1813 ~1888) はフランツ・リスト (1811~1886) と同じくハンガリー出身の音楽家です。若くしてオーストリアとドイツで学び、ピアノ文化が花の盛りを迎えていた1830年代後半にパリに移住して名声を得ました。ピアノによる表現の可能性を開拓しようと名手たちが火花を散らしていた当時、ヘラーは技巧探求には熱を上げずに詩的な表現の探求を目指します。
こうした創作態度へと彼を導いた背景の一つには、盟友シューマンの存在があります。シューマンは『子どものためのアルバム』作品68の巻末に付けた学習者への助言で「平易な作品を上手に、表現豊かに演奏しなさい。それは難しい作品を平凡に演奏するより良いことです」と述べています。ピアノが多くの市民に広まりつつあった当時、ヘラーは難しい演奏会用の作品のみならず、易しくかつ独自の詩情を湛えた作品を提供しようとしたのです。
本曲集では、これまで日本で出版されてこなかった作品を中心に初級~中級の難易度の6作品を選び、そこから16曲を収録しました。生前「現代のピアノの詩人」と称えられたヘラーの魅力は21世紀の私たちにはどのように感じられるでしょうか。ドイツとフランスの架け橋となったヘラーの魅力を一つでも見つけて頂けたなら校訂者としてこの上ない幸いです。
上田泰史
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